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此の様な、辛い体験から感じた事は、「馬に人参」ではありませんが、『赤ちゃんの養育』と言う、やらなければならない事が沢山あり、その事が、病気の回復を早めた様に思います。今は、体もだいぶ回復し、家族皆んな、元気に生活しております。
病気と戦えたのも、赤ちゃんのお陰と、感謝しております。これから、この赤ちゃんに、どんな困難があろうとも、立派な社会人になる迄は、一生懸命育てて行こうと、家族で話し合っています。
最近の社会や政治は、目まぐるしく変化し、とっても忙がしい世の中ですが、そのサイクルに乗りきれず、せっかく出産しても、子育てが出来ず、母親放棄に関する事件が、後を断ちません。そんな報道を見聞する度、どうして児童相談所や、私達里親に相談してくれなかったのかと、とっても残念でなりません。どんな事情で生れたとしても、『生きる』と、言う権利は、皆んなにあるのです。一部の親の都合や勝手で、生きる事を断たれる事は、人間として、とっても耐えがたい事ではないでしょうか。
私達夫婦は、人生の半ばですが、今迄歩んで来て、沢山の方々とお会いし、いろんな事を学ばせて頂きました。しかし、里親として、これからも、もっと、もっと積極

 

 

 

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